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痛風の原因はアルコールのプリン体じゃない!?意外な盲点
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痛風の原因で有名なのがアルコールですよね。アルコールに含まれるプリン体が尿酸値を増加させ、痛風の原因である「高尿酸血症」を招くと考えられているんですね。しかし、その他の要因が尿酸値を増やしてしまうこともあるんですよ。
その理由とは・・・・・・・?
■アルコール飲料のプリン体は意外と少ない
意外かもしれませんが、アルコール飲料のプリン体はそれほど多くはありません。多いと言われているビールで、100mLあたり4.4〜6.9mg程度。発泡酒でも2.8〜3.9mgくらい。蒸留酒であればさらに少なく、焼酎なら0.0mg、ウイスキーなら0.1mgとほとんど含まれていないんですね。
それに対して、プリン体が多い食品の代表格である、鶏レバーや白子は、100g中に300mg以上もあります。では、アルコール飲料は痛風の原因にならないのでしょうか?
■アルコールの影響で尿酸値が増加する
先ほどアルコール飲料のプリン体はそれほどでないとお伝えしました。それにも関わらず、お酒を毎日嗜む人は痛風になりやすいとう統計があります。理由は量を飲み過ぎて、結果的にたくさんのプリン体を摂取してしまうことと、「アルコールの影響で尿酸値が増加することがある」からなんですね。
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■アルコールがプリン体の分解を促進する
アルコールにはプリン体の分解を促進する働きがあります。尿酸はプリン体が分解してできる物質です。アルコールを摂取することでプリン体の分解が促され、結果的に尿酸が増えてしまうんですね。
■乳酸によって尿酸の排出を妨げる
もうひとつの理由は乳酸が尿酸の排出を妨げるから。アルコールが分解されると乳酸が作られます。この乳酸が尿酸の排出を妨げてしまうんですね。その結果、体内の尿酸値が増加してまうというわけです。
■まとめ
・アルコール飲料のプリン体はそれほど多いわけではない。ビールで100mLあたり4.4〜6.9mg程度で、蒸留酒ならほとんど含まれていない。
・アルコール飲料の場合、プリン体というよりも、アルコールの影響で尿酸値が増加してしまうことが多い。
・アルコールはプリン体の分解を促進し、尿酸の産生を手助けしてしまう。
・アルコールが分解されると乳酸ができる。乳酸は尿酸の排出を妨げてしまうというデメリットがある。
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